まず生命保険のような財産は非課税金額といって、税金の計算から一部を控除する措置がとられています。これが一つの大きなメリットですが、そのほかにも様々な優遇措置があります。
通常、被相続人が亡くなると同時に現金がしかるべき受取人に支払われるため、一時的に口座が凍結してしまいます。そのため遺産分割協議が整って受取人が決まるまで引き出しができない、というような事態が起きてしまいますが、生命保険は相続が発生してもすぐに受取が可能なのでその後の生活も安心ですよね。
加えて保険金は被相続人の財産ではなく、受取人の財産ということになるので遺産分割の対象になりません。ゆえに、被相続人があらかじめ相続人を指定し受取人として設定することで、財産を渡したい人に渡すことができるのです。
それに、もし被相続人が多額の借金を遺しており相続放棄をすることになった、という場合でも生命保険の受取に影響はしません。
そのほかにもメリットはいくつかありますが、大きな優遇措置といえばこのあたりでしょうか。
しかし重複になりますが、生命保険に入ることが必ずしもいいとは言えません。このメリットも一考したうえで、自らの状況にあった最善の選択をしてくださいね。
