【相続対策】不動産の遺産分割時の注意点①

相続問題

被相続人が不動産を複数所有しており、相続時にはそれを遺産分割したいのですが方法を教えて下さい。

というような相談もよくお受けします。

以前もお話しましたが、今回は具体的なケースを取り上げながら説明していきましょう。

☆この記事で分かること☆

不動産の遺産分割の基本的な方法

まずおさらいになりますが、不動産を遺産分割するときの基準は「時価」によるものとされています。

その時価の評価をめぐってトラブルが起きやすい、というのもまた一つの事実です。

たとえば、時価に影響する要素としては

  • ①登記簿の面積と実際の面積が違う
  • ②隣地との境界が不明瞭
  • ③前面が私道だと私道所有者から掘削の許可が必要になるが、その許可がなかなか得られない

などなど・・・

まだまだありますがこのあたりが特に多い気がします。

このような事実がある場合には「瑕疵のある不動産」と位置付けられてしまうため、通常の価格の2割から3割程価値が下がってしまいます。

ただし、不動産評価を過信してはいけません。

というのも不動産評価というのはそもそも、評価の制度を高めることで遺産分割協議がよりスムーズに行われるための一つの指針なのです。

トラブルを未然に防ぐことを目的とするこの不動産評価が、逆にトリガーとなり争いが起きることもよくあります。

不動産評価の意味を十分理解したうえで事前に調査を行い、是正する必要があれば専門家を交え、早めにとりかかることが大切です。

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