［４］遺産分割（１１）亡くなった親の相続財産が不明？

亡くなった被相続人と同居している人がおらず、遺言書もないような場合、どのような相続財産があるのか、相続人がすべてを把握するのはたやすくありません。

もちろん、わかる範囲で遺産分割を行ってもよいのですが、そもそも遺産を見逃して損をしていたり、逆に多額の負債が発見され相続放棄をしておくべきだったということも考えられます。

亡くなってすぐの段階で遺産の調査は徹底的にすべきです。

基本的な調査としては、居住していた家を調べ、遺産の手がかりとなる書類を探すことです。

たとえば不動産関係は、固定資産税の納税通知書の有無で確認をすべきです。

あとは通帳を確認し、ローンや借金など負の遺産がないかを確認しましょう。

もし消費者金融への返済があれば、借り入れがあるかの問い合わせをしたり、生命保険会社への引き落としがあれば、その会社に保険金がないか問い合わせをしたりする必要があるでしょう。