子のいる夫婦が離婚する際にトラブルになる原因の一つが「養育費」です。
今回からは、養育費の定義や内容について具体的にお話していこうと思います。
子がありで離婚を考えている方必見です!
☆この記事で分かること☆
・養育費の定義
・養育費を決める方法
はじめに「養育費」とはどんなものか説明していきます。
養育費とは端的に言えば、子供の成長にかかる費用のことです。そしてこの費用は子供が成人するまで親が負担する義務があり、請求されればこれを拒否することはいかなる場合もできません。
というのも養育費を受け取る権利は親ではなく子にあるからです。
ただし、「子を引き取る代わりに養育費は受け取らない」など双方が合意している場合は別ですが口頭のみの約束だと後から請求されトラブルになる場合もあるので、それについては双方合意の上、公正証書を作成しておくことをおすすめします。
養育費をきめる方法としては以下3種が挙げられます。
- ①父母の話し合いによって決める
- ②家庭裁判所の調停や審判にゆだねる
- ③家庭裁判所の裁判で決める
- ①父母で話し合う場合、養育費の金額はもちろん、支払い時期や支払い方法など仔細を決めて置き公正証書を作成しておきます。公正証書を作成しておくことで、万が一相手が養育費の支払いに応じなかったとしても差し押さえが可能になります。
- ②話し合いによる解決が叶わなかった場合は調停などで申し立てを行うことになります。ここで出た結果については法的拘束力があるため、同様に差し押さえが可能です。
- ③これは裁判離婚を行う際に同時に養育費についても申し立てる場合ですが、裁判離婚自体がそれほど多くないためあまり実行されません。
多くは父母の話し合いか、調停などで決着をつけることになると思います。初めに申し上げましたが、養育費については離婚に際して最もトラブルがつきものといっても過言ではありません。大きなトラブルを引き起こす前にぜひ一度当事務所にご相談いただければと思います。