ご存じの方も多いと思いますが、第二次世界大戦後に日本国憲法が施行されました。
その年1947年には民法が大規模に改正され、家督相続が廃止されています。
この時の改正では長男相続制も廃止されていて、配偶者にもいかなる子供にも平等に相続権を持つことが規定されています。(!)
ここでようやく人々は「平等」という概念を強く意識し始めたといえるでしょう。
とはいえそれから70年以上経った今日でも家督を重んじる社会通念が西日本を中心に残っています。
どんな相続のあり方がよいのか、という議論はひとまず置いておいて、時代の変化とともに人々は「常識」や「普遍」について思考し「平等」や「制度のあり方」について見直しました。
その結果、当時の状況と比較すると現在は、生まれながらの差別に苦しむ人々や性差別がぐんと減ったと言えるでしょう。
私達も今の状況について「それが当たり前だから」という理由で思考を停止するのではなく、様々なことについて常に自分なりの考えをもつことが大切なのではないでしょうか。
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