目次
モラハラの定義
モラハラ=モラル・ハラスメントとは、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせることと定義されています。(※1)
例えば、「お前は役立たずだ」「なんでそんなことも出来ないんだ」などと口頭で相手を精神的に追い詰めたり、無視をしたりわざと大きい物音を立てて相手を怯えさせる行為もその一つです。
モラハラは立派な加害行為であり、それを受けた場合には慰謝料を請求することが出来ます。(民法第709条,第710条)
ですが、実際には「モラハラを受けたので慰謝料を要求する」と相手に伝えた所、逆上したり「なぜ慰謝料なんだ?」と疑問を持たれたりして、話し合いが滞っているケースが多くあります。
原因は、相手に罪の意識が無いことによります。
モラハラをする側の加害者意識の低さと対処法
モラハラを行う人間は自尊心が極めて強く、すべての原因は自分ではなく他者にあると考える人がほとんどです。
ですから「あなたからモラハラを受けたので慰謝料を請求します」と伝えても、一蹴されたり逆上して更に威圧的な態度をとるようになったりする可能性があります。
自分がモラハラを受けているのでは?と感じたら自分一人で話を切り出すのでは無く、弁護士など第三者を交えて話し合いを行うのがよろしいかと思います。
また、モラハラはDVなどと違って暴力の跡など痕跡が残りにくい加害行為です。
「モラハラを受けた」と主張してもその痕跡が無ければ、証拠不十分として慰謝料請求までは出来ない可能性があります。
これを回避するために重要なのは「証拠集め」です。
では、どんな証拠を提示すれば慰謝料請求が出来るのでしょうか?
モラハラの証拠として有効なもの
モラハラを受けた証拠として価値が高いとされているものをあげてみましょう。
・言葉の暴力を受けている録音データや動画
・メールやメッセージの記録
・精神科医による診断書など
これらの証拠が揃っていればモラハラであると認定され、慰謝料を支払って貰える可能性が高くなります。
逆に、言われた言葉をメモしたものであったり、被害者本人が書き記した記録などはあまり証拠の価値としては高くないとされる場合が多いので注意が必要です。
慰謝料はいくらくらい貰える?
慰謝料の金額については、受けたモラハラの内容や悪質さにより変動しますが一般的には50~300万円程度と考えてよいでしょう。
加えて、以下に該当すると慰謝料をより高く請求できる可能性があります。
・モラハラによりうつ病等の精神病を発症した
・モラハラを受けた期間が長い
・言葉の暴力に加え経済的な制裁も与えられている
・加害者側の資産が多い
・子供がいる
・婚姻期間が長い
モラハラによる慰謝料請求に関しては、先程申し上げた通り加害者側に罪の意識が欠如している場合が多いため、話し合いが難航する可能性が高いです。
またその話し合いによって相手から心無いことを言われ、更に心の傷が増えてしまう方も多いと聞きます。
スピーディーかつ後腐れなく慰謝料を支払ってもらうためには、弁護士に協力してもらうことをおすすめします。
モラハラによる弁護士費用はどれくらいかかる?
結論から言うと、30~100万円くらいです。
もちろん、各状況によって多少変動しますが、「着手金」「成功報酬金」「弁護士の交通費や日当」なども含めると上記の金額が目安になります。
弁護士に依頼すれば、「慰謝料の交渉」「公正証書など書類作成」「迅速な解決」などが見込めます。特にモラハラに関してはスピーディーな解決が必要とされます。
中にはモラハラを受け続けうつ病を発症してしまい、離婚後も社会復帰が出来ず苦しんでいる方々を多く目にします。
確かに弁護士費用はかかってしまいますが、ほとんどの対応を弁護士が代理で行ってくれることや、精神的な安心感などを考慮すると、やはり弁護士にサポート・解決してもらう方が良いかと思われます。
「弁護士に依頼したいが金銭的に余裕がない・・」とお悩みの方も、まず一度ご相談されることをおすすめします。
ご相談者様の経済状況を鑑み、支払い方法等柔軟に対応してくれる事務所もありますし、最終的に慰謝料でどのくらい手元に残るのか算出することも可能な為、安心していただけるかと思います。
当事務所も初回相談料は無料になっております。当事務所の弁護士費用については以下の通りになっておりますが、ご相談者様のご要望には可能な限り柔軟にご対応させていただきたいと考えています。
経済的利益の額 | 着手金 | 報酬金 |
300万円以下の部分 | 8% | 16% |
300万円~3000万円の部分 | 5% | 10% |
3000万円~3億円の部分 | 3% | 6% |
3億円を超える部分 | 応相談 | 応相談 |
モラハラを受けている方へ
モラハラを受けている方に多く見られるのが「誰にも相談しない」ということです。
しかも無意識的に行っている方が多いです。
理由としては、加害者側の言動により自尊心が損なわれ、「自分には加害相手しか頼れる人がいない」と思い込んでしまうことによります。
この思い込みを自分自身で拭い去るのはとても難しいことだと思います。
過去、モラハラについて相談を受けた方にこう聞いたことがあります。
「相手のあなたに対する言葉の暴力を録音してみてください。あなたのことを愛している親や友人に、その録音を聞かせることができますか?」
私達弁護士ももちろんそうですが、あなたの本当の味方がたくさんいるはずです。
少しでも「モラハラを受けているんじゃないか」と思ったらすぐに相談することが大切です。
当事務所は初回のご相談料が無料になっております。どんな些細なことでも構いません。どうぞお気軽にお問い合わせください。
【参考文献】 ※1メンタルヘルス関係:用語解説|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト (mhlw.go.jp)
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